あの時・あの街
岩尾 康晴(17回卒)
令和2年5月17日のNHKテレビ画面に、黒い煙と炎が立ち上る惨事が映っていました。現場は、米西海岸ロサンゼルスの日系のホテルやレストランなどが立ち並ぶ日系人街「リトルトーキョー」の直ぐ南にある建物とか。黒煙に覆われ、消防車が駆け付け騒然とする画面を眺めながら、平成28年1月に該当の地区を散歩したことを思い出していました。
当時、愚息がカリフォルニア大学サンタバーバラ校に留学しており、嫁と二人の孫も一緒に現地におりました。該当の大学は、ロサンゼルス市から西北へ約160㎞に位置するサンタバーバラ市にあります。
「孫に会いに行くぞ!」と1月下旬に8日間の日程で出発。前半はサンタバーバラ市、後半はロサンゼルス市に拠点を定めて観光。
〇 サンタバーバラ市は、スペイン風の魅力あふれる街です。郡庁舎屋上の時計台から一望されるオレンジ色のレンガと白壁の街並み、そしてスターンズ・ワーフ桟橋から見る夕暮れは圧巻の美しさでした。
〇 孫の長男は現地の小学校に在籍しましたが、学校からの連絡文書の一面は英語で、裏面はスぺイン語で記されていました。多様な文化が重なり合う国情を見ることができました。
〇 サンタバーバラからロサンゼルスへの移動は私と妻だけで長距離・高速バスで。英語が全く通じない二人を気遣い、嫁が分かり易い経路と必要最小限の英語の慣用句を手渡してくれ、愚息がバスの運転手に降車すべき停留所を掛け合ってくれました。心細い中にも楽しい1時間でした。バス運賃はクレジットのみでの支払い。
〇 ディズニーランドは開園60周年を経ても強い人気を誇り、各アトラクションには30分前後の待ち時間が必要でした。私たちは5つのアトラクションで思いっきり嬌声を上げ、久しぶりに童心に返りました。
〇 隣のアリゾナ州のコロラド高原まで飛行機で往復してグランドキャニオンに。
コロラド川が高原を侵食する過程で刻まれた深い裂け目・奇岩が複雑に入り混じる奇相が果てしなく続く。想像を絶する長い時間を費やして刻んでいった自然の力に驚嘆。